秘境といわれてきた道志谷には、数多くの伝説や伝承があります。
その中でも文治3年(1187年)鎌倉幕府を開いた源頼朝の武勇を讃える伝説は、道志谷の全地域にわたって語り伝えられています。
源頼朝は、武士が政権をはじめて作った鎌倉幕府の初代征夷大将軍です。
それまでは貴族が実権をにぎっておりましたが、新しい歴史の幕開けをした将軍といわれています。
その頼朝が1193年3月から5月にかけ富士の麓で大規模な巻狩りを行い、この帰りみちに足柄路から鎌倉への裏街道といわれた道志谷に山伏峠を越えて入ったと云われています。
この時の「源頼朝伝説」が今なお貴重な伝説として道志村に語り継がれているのです。